fc2ブログ

*晴れ*時々*ぼんやり・・・ ひとりごと

小学校図書館での出来事や、読み聞かせ、私のつれづれなる日常も綴っていきます。

友情・希望・信頼・孤独  

今日は、読み聞かせボランティアの当番がお休みの日。

だから読むことはできませんでしたが、もし高学年や中学生以上に読むならば・・・と、

見つけていた本があるので紹介してみたいと思います。

     「キツネ」 マーガレット・ワイルド 作
              
キツネキツネ
(2001/10)
マーガレット ワイルド

商品詳細を見る





(読み聞かせ時間 約10分)




絵は、野性的な油絵のタッチで、字は、殴り書きしたような手書きの文字。

なんか、すごく魅かれて読んでみました。 すごい、絵本だなと思った1冊です。

内容は・・・・

火事でやけどをして飛べなくなったカササギと、片目を失った犬。

「わたしがあなたの目になるわ。あなたはわたしの羽になって。」

犬とカササギは無二の親友。生きる希望を持ち、2人は仲良く、いたわりあって、補い合って生きていた。

ある日、いつも一人ぼっちでいた孤独なキツネが、2人の中にわりこんできた。

そこで、何もかもが変わってしまう。

キツネがささやいた言葉で、カササギと犬の友情と信頼関係が、崩れていく。

一見、カササギはキツネとともに犬のそばから去る勇気と冒険心を持ったかのように見えるが、

それは、結果的に後悔に変わる。

キツネは、カササギを遠くに連れて行ったあと、背中から振り落として去っていく。

「これで、おまえも犬も、ひとりぼっちがどんなものか味わうことになるだろうさ。」と、キツネは言う。

キツネは自分のさみしさや孤独を2匹に思い知らせたかったために、カササギを誘惑したのだ。

一人ぼっちになったカササギは、やっぱり大事な友達である犬のことを思う。

飛べないカササギは、希望をすてないで犬のもとに向かおうとしていますが、無事に帰れたのだろうか?

一人ぼっちになった犬は、今何を考えているのだろうか?信じて待っていてくれるだろうか?

そんな行動を起こしてしまったキツネの心は?

なんだか複雑に絡み合う、人間同士の世界を置き換えたようなお話でした。


高学年なら、少しは理解できるかなあ?中学生~にはぴったりなお話。

友達同士の嫉妬や羨みなんかも出はじめる年頃です。

そんな複雑な友人関係にある子どもたちは、この話を聞いた後、自分は、「誘惑に負けてしまうカササギ」と、「やさしい犬」

と、「嫉妬深いずるいキツネ」のどれに置き換えられるでしょうか?


 



スポンサーサイト



category: 読み聞かせ

thread: 読み聞かせ・ブックトーク - janre: 学校・教育

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://powdersnow23.blog.fc2.com/tb.php/53-a0950a2d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)